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月兎

  • 2011/08/04 01:10
  • Category: 浴衣
前回の記事からずいぶん時間があいてしまいました

立て続けに急ぎの仕事が入ってしまい作業の毎日だったのですが

少し余裕が出てきたので、又、新作浴衣の説明でもしてみます


tsukiusagi.jpg


「月兎」という名前をつけました

今年は卯年ということもあり、兎をテーマにした浴衣を作りたいと思っていましたが
いかんせん僕は兎を描くのがあまりうまくない...
描いては消し、描いては消しの連続で「よしっ!」と言えるまで苦労しました
今年4柄の新作をデザインしたのですが、この兎が一番時間がかかったのかもしれません

まあ、そんな意味もあって今はとても愛着を感じています



兎は古典柄でも多く見られるし、その愛らしい姿が女性がとても好む柄のひとつになっています

おとぎ話でも「ウサギと亀」「カチカチ山」「因幡の白ウサギ」
西洋でも「不思議の国のアリス」「ピーターラビット」あたりが有名なところでしょうか



古来から語られてきた意味としては、

十二支の中の兎の年は「飛躍」「発展」につながる年になるといわれています


又、今回僕もテーマにした「月に兎」ですが

インドの古い神話が元になって生まれてきた話のようです




帝釈天という神様がやせ衰えた老人の姿になって、狐・猿・兎の前に姿を現しました

すると兎は老人の飢えを防ごうと、自ら燃え盛る炎の中に飛び込んでその身を捧げました

帝釈天はその兎の行動を称え、黒焦げになった兎の身を月に納めたといわれています

その納めた姿が月に浮かぶ兎のシルエットとなった

というお話です


この神話がインドで仏教に取り入れられ、中国、日本へと伝わったと言われています



また、「月で兎が餅をつく」というのは、とても日本人っぽい発想だなあなんて思いますが

昔、「満月」のことを「望月」(もちつき)とよんでいたところから、発音が似ている「餅つき」を連想していったところから生まれた発想のようです



そんな話が色々あるのですが


今回のirocaの「月兎」に込めたテーマは、「女性」「月の満ち欠け」「兎」の3つで、その関係性をひとつの絵にしたみたかったところからデザインしてみました

多くは語りませんが、ピンときてくれる方もいると思います

イメージとしては「胎内」をという感じが想起させられたらいいなって



まあ、そんな感じです


IMG_1055.jpg

IMG_1053.jpg

携帯で撮った画像なんで色が正確に出ないですね
オレンジっぽくはなく、ビビッドな赤です


是非、羽織ってみてください

実はあと残りわずか...

気になっている方いたらお早めにどうぞ

irocaのホームページのオンラインショップはいまだオープンしていませんが(すいません...)

遠方の方でもご連絡いただければ、個別に対応させていただきます

contact



■ 月兎 レディース浴衣

綿100%
生地、縫製:日本
29,400円(税込み)



金魚(剪画)

  • 2011/07/21 03:24
  • Category: 浴衣
kingyo.jpg

新作の金魚です

マルイワンで立て続けにお買い上げになったお客様もいたり
雑誌「KERA」最新号にも載ったりしたんで

少し思い入れなんかを書いてみます



まず、金魚柄についてですが

中国では金魚は八吉祥の一つで幸運を呼ぶ魚と言われています

又、魚のことを「余」と書いて「ユイ」と発音するそうで
金魚は「チンユイ」と発音し、
これは「お金が余るほどある豊かな状態」を意味する「金余」と同じ発音であることから、金魚は豊かさや幸福の象徴とされてきました

キーワードとしては、富貴・幸福・余裕といったあたりでしょうか

着物柄としては、意外にも歴史が浅く
大正から昭和にかけて初めて着物柄として使われ始めたようです


でも今の時代では、浴衣や着物にとても多く見られる柄ですね

やはり金魚の愛らしさが女性にとって心地よい存在になっているんですかね



僕自身も金魚柄は色々な場所で見てきましたが
そのそれぞれにその作り手の個性を感じることができる柄だなあと思ってはいました
なんていうか、世界観が見えやすいというか

まあ、そんな部分もあって
自分らしい金魚柄を作ってみたいな、と

何度か描くことにトライはすれど
なかなかしっくりくることがなくて
形にする機会にめぐまれずにいたのですが

切り絵(剪画)っぽく仕上げてみようと思ってから
がぜん筆が進んで、


まあ、結果こんな形になりました


わりと金魚柄って、やわらかい、可愛らしいものがイメージされるんだけど

なんていうか、切り絵ゆえのハードエッジな感じが出せたらって
瞬間を切り取った静寂感が出せたらって

新しいんじゃないか
かっこいいんじゃないかって

そんなことを意識しながら作りました



金魚をクールに着こなしたい方へ

是非、着てみてください





画像のコーディネートは
金魚の尾びれが大きく広げた羽根のように感じたので、蝶の羽根の帯とあわせました

(又、羽根合わせですね、バカの一つ覚えですいません)

蝶は女性の象徴のような柄(幼虫・蛹・成虫と様々な変化をすることから、いつも周りから可愛いねと愛でられる)
金魚柄とあわせるとどうなんでしょうね

女性の幸福...

勝手な解釈ですが、そんな感じですかね



■ 金魚(剪画) レディース浴衣

綿100%
生地、縫製:日本
29,400円(税込み)

孔雀(羽根)

  • 2011/07/14 19:38
  • Category: 浴衣
P1010106.jpg

今年の新作浴衣の孔雀の浴衣(夏着物)です

孔雀の柄ですが、柄の意味などを少しだけ

孔雀は、その羽根の美しさが人々の心をうつだけでなく、その生態からも色々な解釈がされてきました

毒蛇やサソリなどの人間にとって害のある生き物を好んで食べることから、益鳥としても尊ばれてもいたようです
そういった部分から、仏教では邪気を払う象徴として神格化され
「孔雀明王」という孔雀の神様が誕生したといわれています

又、キリスト教においても裏意文として不死の意をもつともいわれています

美しい羽根を持つ雄の孔雀は、その羽根を大きく広げ
自身が強く健康な遺伝子を持つことを雌にアピールします
雌はその姿を見、子孫繁栄のための相手を決めることになります
生き物(もちろん人間も)の世界では当たり前な行為の一つですね
※子供のころ好きだったテレビ番組の「野生の王国」を思い出したりします



着物の世界に目を向けてみると
着物や帯の柄で孔雀と牡丹の組み合わせは見た方も多いと思います

その意味は古代の中国から伝えられてきたようで、
孔雀は九徳(仏陀が備えた九つの徳)を生まれながらにして備えた瑞鳥として崇められ、
又、牡丹は百花の王とされていることから、
気高い、位が高いなどの意から組み合わされることも多く
古い工芸品などにもよく見られるようです

牡丹の帯などとあわせてみるといいかもしれないですね



孔雀の柄は
「美しい姿」「強い生命力」「気高さ」などがキーワードになってきますかね



上の画像の帯は蝶の羽根です
これは、羽根合わせという意味であわせてみました
(ちなみに帯留めは本物の鳥の羽根を封じ込めたものです)


まあ、僕のつくるもののモチーフとして「羽根」は本当に多くて
その理由はあまり深くは考えたりしないんだけど
何でですかね
「羽根が生えていたら...」「誰しも羽根を持っている...」「飛べねえなあ...」とか
そんなことに意識的なんですかね

小学校の音楽の授業でよく歌った「翼をください」は、印象的な記憶があるなあ、とか


iroca_image01.jpg

この孔雀柄も背中には孔雀が羽根をひろげた姿を描いています
本来、孔雀は上から下に羽根をひろげるのではないし
空高く飛ぶことはできないのですが(飛べるけど体重の重さなどから飛行には適していない)
作り手の想いとしては「飛翔」「飛躍」の意味もこめています

新しい時代へ、新しい世界へ、街へ、夜へ、誰かのもとへ、
飛んでいって頂けたらって思います



今まで、孔雀モチーフのものは帯留、照明器具、茶箪笥、正絹の着物などなど
色々挑戦してきました
それぞれに良い部分があったとは思うのですが
今回は少しは進化することができたかなと思っています
(人によってはやりすぎとも言われたりしますが...)

めちゃくちゃカッコイイんで、是非試着しに来てください



■ 孔雀(羽根) レディース浴衣(夏着物)

ポリエステル100%(セオα)
生地、縫製:日本
47,250円(税込み)

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